VPSレンタルサーバー比較【エックスサーバーvsConoha】ゲームサーバー構築に最適なサービスは?
2023.04.06投稿
はじめに
VPSレンタルサーバーを利用することで、自分の環境でゲームサーバーを構築することができます。しかし、どのサービスを選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、この記事では、エックスサーバーとConohaのVPSレンタルサーバーの特徴と比較を行い、ゲームサーバー構築に最適なサービスを紹介します。
エックスサーバー(Xserver)とは
エックスサーバーは名前の通り「エックスサーバー株式会社」が運営する国内でも最大級の人気を誇るレンタルサーバーサービスです。
最新の高性能サーバーマシンと超高速回線10Gbpsに直結しており、非常に高いマシンスペックを持ち合わせていることから快適に利用できることを売りにしています。
CPUには、第3世代「AMD EPYCTM」(コードネーム「Milan」)を採用。
また、全ストレージに高速インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」を採用し、ストライピング構成によって、さらに高速なサーバー環境を提供。
従来のオールSSD環境と比較し読み込み速度が最大約14倍※向上しています。
また、ミラーリング構成も備えており高い耐障害性を兼備。圧倒的ハイスペックな環境を提供します。また、月額830円から利用できるVPSのプランが豊富で、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
Xserver VPSについて | 圧倒的な性能・圧倒的なコスパVPS | Xserver VPS
この価格でアプリケーション開発、Minecraft用サーバー構築からサイト・ブログ制作まで様々な用途において利用できるサーバーの管理者権限(root権限)が付与されます。
さらに、電話サポートも提供しており、初めてVPSを利用する人でも安心して利用できます。
Conohaとは
Conohaは大手企業でもある「GMOインターネットグループ株式会社」が運営するレンタルサーバーサービスです。最新CPU搭載、超高速SSDを採用した、高性能なVPSサービスを提供しています。
ConoHa VPSは初期費用無料、利用料金はサーバー費用のみ。料金タイプはご利用期間に合わせて2種類ご用意しています。さらに、転送量に対する課金は一切ありません。用途に合わせて、はじめたいときに最小限のコストではじめられるVPSです。
特長|VPSならConoHa
スマホアプリ「ConoHa Mobile」を無料提供していて、コントロールパネルをアプリ用にカスタマイズしたほか、サーバーの状態も確認できる点が強みとなります。
エックスサーバーとConohaの比較
それでは、エックスサーバーとConohaのVPSレンタルサーバーを比較してみましょう。
VPSスペックと価格
スペックに関してエックスサーバーはCPUには、第3世代「AMD EPYCTM」(コードネーム「Milan」)を採用。
また、全ストレージに高速インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」を採用、ネット回線も10Gbpsを利用していることを公表しています。
CPUとSSDに関しては最新のプロダクトで高性能な製品を利用していることはこれだけ理解できます。
一方のConohaは「最新CPUを採用し、超高速SSDを標準で搭載」としか記載されていないことから、性能に関して不明です。これでは性能に関してあからさまにその時々で変化するような文言であるので、ハードウェアーを理解している人からすると疑問点です。
この点においてエックスサーバーの方が公表してる点で評価できると考えます。
では契約条件の比較をしていきたいと思う。
今回前提として、1ヶ月利用する際の金額比較を致します。
基本的に両社ともメモリ容量で契約内容の選択形式となっています。
※2023年4月時点の価格となりますので、最新の価格情報に関してはHPで確認いたしましょう。
※Conohaに関しては2023年4月時点で「サービス維持調整費」と謳った為替と電気料金のコスト増にともなって、2023年2月1日0:00以降のお手続き・ご請求分よりサービス料金に加え「10%」のサービス維持調整費が発生している。状況によって「サービス維持調整費」は終了するので、ご注意ください。
メモリ容量 | ||
---|---|---|
512MB | サービスなし | 460 円/月 CPU 1Core SSD 30GB |
1GB | サービスなし | 763 円/月 CPU 2Core SSD 100GB |
2GB | 1,150 円/月 CPU 3Core SSD 50GB | 1,259 円/月 CPU 3Core SSD 100GB |
4GB | 2,200 円/月 CPU 4Core SSD 100GB | 2,408 円/月 CPU 4Core SSD 100GB |
8GB | 4,400 円/月 CPU 6Core SSD 100GB | 4,828 円/月 CPU 6Core SSD 100GB |
16GB | 9,750 円/月 CPU 8Core SSD 100GB | 10,721 円/月 CPU 8Core SSD 100GB |
32GB | 22,100 円/月 CPU 12Core SSD 100GB | 24,309 円/月 CPU 12Core SSD 100GB |
64GB | 44,200 円/月 CPU 24Core SSD 100GB | 48,618 円/月 CPU 24Core SSD 100GB |
料金ページ | 詳細を見る | 詳細を見る |
CPUの中身やSSDの詳細スペックはひとまずおいておいて、価格形態では現在エックスサーバーに軍配が上がる状況だ。これはCnoha側が「サービス維持調整費」と謳って通常の10%割増している点での差だと思ってもらっていいだろう。
この「サービス維持調整費」というのがなければほぼ同額と考えるが、前述の通りエックスサーバーは高性能なハードウェアー名を公表している点が利点と言える。
ただし、費用の支払い形態においてconohaは時間課金の支払いが可能で利用分だけ後払いできるサービスも用意している点が利点である。ただし、割引はきかなくなってしまうので利用金額は倍近くかかる。
利用期間が定まっているようであれば一括で割引を利用して契約するほうが得ではあるが、そうなるとエックスサーバーよりも若干割増となる。
サポート比較
次に、サポートの比較です。
両社とも、受付時間: 平日 10:00~18:00の電話サポートを提供しています。
メールとチャットサポートにおいても両社対応しています。
ゲームサーバー
レンタルサーバーでOSを借りて、プログラムから自身でゲームサーバーを構築することもできるが、レンタルサーバー会社側でマルチプレイのゲームをすぐに開始できるサーバーを提供しているサービスもある。
下記が各社のテンプレート利用マニュアルのまとめとなります。
自分でVPSから自作のゲームサーバーの構築をする方法としてLinux GSMのURLも転記しておきます。
基本的に各社のレンタルサーバーのゲームテンプレートは借りたらすぐにゲームを開始することができる点が利点だ。
しかし、これらのゲームサーバーはLinux GSMが提供するマニュアルどおりにサーバーを構築すれば、自身で一から簡単に構築もできるので後世の知識として勉強してみるのも手である。
その際また両社のどちらかのサーバーからLinux UbuntuやCent OSのVPSを借りて構築することといいだろう。
ゲームサーバー構築におすすめのVPSレンタルサーバーは?
筆者が実際に利用した経験からメリットとデメリットを下記にまとめてみたので、一個人の感想としてご参考ください。
エックスサーバー
メリット
- サーバースペックが高く、ゲームサーバーの構築に適している。
- コストパフォーマンスに優れている。
デメリット
- 利用料金が先払いしか選択肢がなく、利用期間が短い場合月末までの日割り計算分の支払いが発生してしまう。
そのため、月中で解約したくても先に支払いしている分は返金されない点だと考える。
Conohaサーバー
メリット
- 割引を利用しない場合時間課金利用ができ利用しただけ支払いが可能な後払いができる点で、とりあえずサーバー構築を始めてみたく、挫折したとしても利用分だけで支払いが済む点で初心者には入りやすい。
レンタル期間が短くても利用した分だけの支払いで済むことは利点だ。 - スマホでのサーバー制御が可能であり、操作がアプリケーションからできる点で便利性がある
デメリット
- コントロールパネルの動作が遅く、使い勝手が悪い。
- サポートスタッフに対応は難ありと感じた。自己責任といってしまえば、そうなのだろうがVPSでゲームサーバーの構築を実施した時に基本テンプレートのような回答しかしなく、常駐スタッフに専門的なサポート対応はほぼしてもらえないと思ってよいだろう。
以上を踏まえて、ゲームサーバーを構築する場合には、自身のニーズに合ったVPSレンタルサーバーを選択することが重要です。
価格やスペックだけでなく、サポート体制や機能なども比較して、最適な選択肢を見つけましょう。