【パルワールド】専用サーバーのスワップ方法(仮想メモリの追加)| Linux VPS

【パルワールド】専用サーバーのスワップ方法(仮想メモリの追加)| Linux VPS
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仮想メモリの追加 │ スワップ(Swap)について

ゲームのサーバーをLinuxで構築している場合、物理メモリが不足すると仮想メモリで補う仕組みSwap(スワップ)の方法に関して今回は解説致します。

パルサーバーをレンタルサーバーで構築している方がたくさんいるかと思いますが、テンプレートではなく自身でコマンド入力でサーバーを構築すると、このようなやり方も簡単に可能なのでご参考ください。

VPS(レンタルサーバー)を利用してLinuxでサーバーを構築する方法に関しては過去記事をご参考ください。

レンタルサーバー Linux VPSを借りた場合

簡単なおさらいとして、conohaを利用してLinux Ubuntuサーバーを借りるとメモリ8GB以上でも時間課金であれば8,000円(2024年2月時点)がかかります。

パルワールドはパルの増殖やプレイヤー数が増えるとCPUとメモリのスペックが多く求められます。
構築するだけであれば4GBや8GBでも足りますが、プレイ時間に比例して重くなってきますので16GB以上は必須です。

ただ費用の兼ね合いもあるので節約したい方は、仮想メモリを追加するスワップを利用することで、物理メモリが足りなくゲームが落ちたりすることを未然に改善いたします。
メモリ不足の問題を根本的に解決するためには物理メモリを増設することですが、対策案としてご参考ください。

スワップ方法手順

設定前の確認方法

free コマンドは、システムのメモリおよびスワップの使用状況を表示するためのコマンドです。
以下のコマンドを実行し、スワップの情報を確認できます。


-h オプションを使用することで、表示されるサイズが分かりやすい形式(キロバイト、メガバイト、ギガバイト)になります。
スワップ行の “used” と “total” の列を確認して、スワップが利用されているかどうかを確認します。

画像例だと、
物理メモリが7.8GB / 利用容量は1.7GB(used)
Swap(仮想メモリ)が2GB / 利用容量は26MB

というのがわかります。
既にサーバーを借りた時点でSwap領域が2GBは確保されていることが確認できました。
この2GBの領域を追加します。

スワップファイルの作成

Swap領域を作成するには、以下のコマンドを使用します。
rootで作業を行います。
<sudo fallocate -l [スワップサイズ]G /path/to/swapfile>

例えば今回は12GB Swapさせるので、下記のコマンドを打ち込みます。
Swapの保存先を変更したい場合はファイル先(/path/to)の部分を任意で変更してください。

今回はrootの直下にSwapファイルを作成します。


WinSCP経由でサーバー内にファイルができたか確認をしたところ無事追加されていることが確認できます。

スワップファイルのパーミッションを設定

スワップファイルのパーミッションを設定します。
「600」は、ファイルのパーミッション(権限)を表す数字です。
この数字は、Linuxシステムでファイルやディレクトリのアクセス権を制御するために使用されます。


最初の数字(6)は所有者(通常はrootなど)の権限を表します。
次の2つの数字は、グループと他のユーザーへの権限を表すもので、この場合は0と0です。
つまり、グループと他のユーザーには権限が与えられていないことを示します。

Swapファイルをプロパティで開くと「サイズ容量が12GB」「パーミッション8進数が600」になっていることが確認できます。

  • 所有者: 読み取り(4) + 書き込み(2) = 6
  • グループ: 権限なし(0)
  • 他のユーザー: 権限なし(0)

スワップファイルを有効化、スワップ領域として使用

スワップファイルをフォーマットします。
mkswapコマンドを使用してスワップ領域を初期化します。
その後swaponコマンドでスワップファイルを有効化します。


スワップファイルの永続化

/etc/fstab(ファイルシステムテーブル)は、Linuxシステムの起動時に自動的にマウントされるファイルシステムを定義するための設定ファイルです。
スワップファイルを永続的に有効化するために、このファイルにエントリを追加することが必要です。
スワップファイルが再起動時にも有効なままになるように、/etc/fstab ファイルにエントリを追加します。


これでスワップファイルは永続的に有効化され、システムが再起動してもスワップ領域が自動的にマウントされます。
これは物理メモリが不足した場合にスワップが使用されるようにする重要なステップです。

スワップ領域の確認

メモリ使用状況を再度下記コマンドで確認します。


すると、元々確保されていた2GBのSwap領域が13GB表示となりました。
この場合、合計のスワップ領域は2GB + 12GB = 14GBになります。
しかし、freeコマンドなどの出力では、合計のスワップ領域のサイズが13GBと表示されることがあります。
13GBは※カーネルがスワップ領域のサイズとして認識しているものであり、14GBは実際には存在するスワップ領域の合計サイズです。
システムは両方のスワップファイルを利用して物理メモリが不足した場合にスワップを使用しますのであまり気にしないで大丈夫です。

カーネル(Kernel)
コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の中核部分

まとめ

これにより、スワップが有効になり、メモリが不足した際にスワップ領域が使用されるようになります。

ただし、スワップはディスクアクセスが遅いため、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあるため、メモリ不足の問題を根本的に解決するためには物理メモリを増設することがおすすめです。

あくまでVSPを利用した際に、コストとの兼ね合いで一時的な対処方法としての機能と捉えます。
根本的な解決をするには、CPUスペックとメモリ容量を上げることが、パルワールドの専用サーバー立てて快適に遊ぶ手段です。

レンタルサーバー会社のテンプレートを利用すると、ファイルの保存などが独自設計であるため、中々融通が効きません。
そのため、サーバーを借りてパルサーバーの専用サーバーを構築するには、Linuxサーバーを借りて自身で1から構築したほうが良いと思いますのでご参考ください。

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