Intel製 GPU監視ツール「PresentMon」とは
intelが2023年8月18日にGPUの監視ツールとして「PresentMon」を発表しました。
このソフトウェアはIntel Arc GPUだけでなく、NVIDIA GeFoce / AMD RadeonなどのGPUでも動作が可能とのことです。
今回はこの「PresentMon」を使ってみたいと思います。
PresentMonのインストール手順
Intel® Arc™ Graphics – PresentMon
PresentMonのインストールに関しては上記のURLから「Download」ボダンからダウンロードします。PresentMonはintel製GPUでなくても利用できるので、今回はRTX3070搭載のパソコンで設定をいたします。
ファイルをダウンロードしたら、インストーラーを起動して設定を進めていきます。
setup Wizardを開きNEXTで進めていき、ライセンスを確認の上で同意のチェックを入れてNEXTで進めます。
Custom Setupはなにもせず、進めてインストールを実施いたします。
インストールが完了したら「Finish」でSetup Wizardを閉じます。
PresentMonの設定方法
インストールが完了するとスタート画面またはデスクトップのシュートカットアイコンから「intel PresentMon」を起動いたします。
ソフトを起動させると下記のような画面が開きます。
この状態でゲームを起動させるだけで、自動的にパフォーマンスの測定が開始されます。
「APEX LEGENDS」を試しに起動したところ、画面左上部にFPSが表示されていることが確認できました。
初期設定のホットキーでは「Ctl」+「Shift」+「O」で表示と非表示の切り替えが可能だ。
オーバーレイの設定方法
設定画面の「Present」ではBASIC/GPU FOCUS/POWER TEMP/CUSTOMの選択が可能です。
GPU FOCUS
フレームレートだけでなく、温度や電圧、メモリーの使用比率などGPUの詳細データが確認できます。
POWER TEMP
グラフィックの電力などができます。
CUSTOM
CUSTOM設定で自分好みに変更することも可能です。
数字表示やグラフ表示への変更及び色の変更をしたりすることも可能です。
さらに設定詳細では、文字サイズの変更や文字色の変更も可能です。
オーバーレイの位置変更
オーバーレイの位置はウィンドウの左下にある「Setting」から変更が可能だ
好きな配置や色で変更も可能ですし、ウィンドウモードにして別のモニター画面に映しておくことも可能です。
この機能を利用すれば、OBSなどでウィンドウを切り抜いて、配信中に映し出すことも可能だと思いますので、個人的にはいい機能だと思います。
パフォーマンスログの確認
intel PresentMonは「Ctrl+Shift+K」でパフォマンスログの取得が可能です。
Capture Hotkeyを利用して、PresentMonのフォルダーにCSVファイルが保存されます。
※「OPEN IN EXPLORER」ボタンを押すと、ログ保存先へジャンプ可能です。
下記図のように利用していたアプリケーションの名前と日付表示で保存されているのが確認できます。
今回はAPEXでログを取っているので「r5apex」という表記で残ってますね。
ログのstats側をexcelなどで開くとフレームレートの測定結果があります。
ベンチマークのデータを取りたいベンチマーカーには非常に楽な機能といえるでしょう。
このログを見れば「平均」「最小」「最大」フレームレートが確認可能です。
まとめ
数多あるフレームレートの計測ソフトでintelが無償で今回新たなソフトを公開したので、今回は利用方法を解説いたしました。
intel PresentMonはログを取るのが楽だと思うので、グラフ化したい人などには利用する価値があるかと思われます。デザインもUIで自由に変更が可能でシンプルなのも個人的に良いポイントと考えます。
また、GPUはどこのメーカーでも利用できる点も良いです。
8月時点ではまだBata版となっていますので、今後のアップデートにも期待です。