Resizable BARとは
- Resizable BARとは
- Resizable BAR は、PCI Express インターフェイスのオプション テクノロジーです。
従来のシステムでは、GPUがシステムメモリにアクセスする際には、データを小さな塊に分割して転送し、それぞれの塊を処理する必要がありました。しかし、Resizable BARを使用することで、GPUはより大きな塊でデータを転送できるため、効率的に処理できます。
Resizable BARは、主にゲームのパフォーマンスに影響を与えます。
特に、高解像度や高フレームレートのゲームでは、GPUとシステムメモリの間のデータ転送がボトルネックになることがあります。Resizable BARを使用することで、この問題を軽減することができます。
AMDもResizable BARとほぼ同じ仕組みの「Smart Access Memory」と呼ばれる技術を持っています。
2022年10月に発売開始されたIntel VGA 「Ark」ではこの「Risizable BAR」を必ず有効にしないと動作しないことで有名なので昨今より注視された技術と思い、今回は設定方法なども含めて解説致します。
使用できる条件
CPU&マザーボード チップセット
| プロセッサ | マザーボード |
| 第 13 世代インテル® Coreプロセッサー | インテル 700/600 シリーズ マザーボード |
| 第 12 世代インテル® Core プロセッサ | インテル 600 シリーズマザーボード |
| 第 11 世代インテル® Core プロセッサ 第 10 世代インテル® Core プロセッサ | インテル 500 シリーズマザーボード インテル 400 シリーズマザーボード |
| AMD Ryzen 7000 シリーズ プロセッサ | スマート・アクセス・メモリーが有効なAMD 600シリーズ・マザーボード |
| AMD Ryzen 5000 シリーズ プロセッサ | スマート・アクセス・メモリーが有効なAMD 500シリーズ・マザーボード |
確認方法
NVIDIA コントロールパネル→「システム情報」を確認して、「いいえ」になっている場合、Resizable BARが有効になっていません。
その際は、BIOS設定が「Disabled」になっている可能性があるので「Auto」または「Enabled」にします。
注意事項
CSMを有効にした状態で、 ResizableBAR有効はオススメしません。
CSMを有効にしている場合には、事前にCSMを無効にしましょう。
グラフィックカード
NVIDIA GeForceグラフィックカード
| Resizable BAR対応 NVIDIA GeForce 30 / 40シリーズ グラフィックカード |
|---|
| NVIDIA RTX 4090 |
| NVIDIA RTX 4080 |
| NVIDIA RTX 4070 Ti |
| NVIDIA RTX 4070 |
| NVIDIA RTX 3090 |
| NVIDIA RTX 3080Ti |
| NVIDIA RTX 3070Ti |
| NVIDIA RTX 3070 |
| NVIDIA RTX 3060Ti |
| NVIDIA RTX 3060 |
| NVIDIA RTX 3050 |
ドライバーの更新
GeForceドライバは2021 年 3 月 30 日リリースのバージョン 465.89以降が必要です。
NVIDIAの公式ページから最新のドライバを利用しましょう。
VBIOSの更新
2021年2月25日以前に生産されている、GeForce RTX 3060 Ti、3070、3080、3090はvBIOSのアップデートが必要な可能性があります。その際は各メーカーのサイトからVBIOSを更新しましょう。
各グラフィックカードメーカーのvBIOSサポートページ一覧
Intel Arc グラフィックカード
| Resizable BAR対応 インテル Arc Aシリーズグラフィックス |
|---|
| Intel Arc A770 |
| Intel Arc A750 |
| Intel Arc A380 |
インテルグラフィックに関しては、発売当初からそもそもResizable BARが有効でないと利用ができない仕様なので、vBIOSの更新は必要ないです。
対応のマザーボードとCPUを利用して、BIOSでResizable BARを有効にすれば利用可能となります。
まとめ
Resizable BARに対応しているゲームが限られた状態ではあるが、インテルVGAに関しては有効にしないとそもそもグラフィックカードとして利用できないです。
Resizable BARの認知度はまだ低い状態だが、今後知っておいてもよい機能だと思いますので、2023年時点での利用条件をまとめてみましたのでご参考ください。